南関東競馬と中央競馬は同じ線上にはない
中央では、時計理論、血統論、展開論といったセオリー本が出回っているが、
これはシステム画一化されている中央競馬だからこそ意味をなすのであって、
こと南関東競馬においてはまったくと言って良いほど意味をなさない。
南関東競馬で的中不的中を左右する重要なファクターは水面化に隠されていて
ほとんどの競馬ファンは気づかない。
「主催者は何を考えレース番組を組み立てているのか」
南関東競馬の馬券攻略はこれに凝縮される。
中央競馬とはまったく異なったクラス編成、大井、川崎、船橋、浦和と異なった
競馬場で行わるがために生じる賞金体系のカラクリが馬券の盲点を作りだすのだ。
逆を言えばそれをシッカリと理解し意識して予想を組立てれば「馬券の盲点」を
突くことができ、中央競馬以上に穴馬券的中の機会に恵まれることになる。
南関東競馬での穴パターンは案外ハッキリしているのだ。
南関東競馬と中央競馬とでは予想のベースが根本的に違う、つまり、同じ競馬でも
南関東競馬と中央競馬の予想は同じ線上にはないのである。
これを理解せずに馬券勝負をしていると偶然的中馬券を手にすることはあっても、
間違ってもトータルでプラス収支になることはないだろう。
馬の状態を正確に把握することは非常に困難
南関東競馬は、中央競馬に比べて、新聞、メディアに大きく取り上げられることも
少ないがために、正しかろうが、間違っていようが偏った情報が蔓延してしまう。
その結果、オッズは異様な偏りを見せ、状態面に不安を持った単勝100円台の
1番人気馬がアッサリ飛ぶといったシーンも多く見受けられる。
調教日が中央競馬のように明確に決まっていない上、大井、川崎、船橋、浦和と
異なった場所で追い切りが行われる。
そんな現状である故、トラックマンもそれぞれ担当競馬場の様子しか見ておらず
必ずしも全馬の能力、状態を把握しているとは言い難いものがある。
それなのになぜ見たこともない他場の馬に印をつけるのか甚だ疑問を感じる。
また、厩舎が各地に点在しているにも関わらず、マスコミ、取材陣の数も圧倒的に少なく、
スポーツ誌も含め専門紙各社いずれも、こと馬の状態に関しては
あるトラックマンの主観的観測に頼るしかない。
現状、南関東競馬ファンが馬の状態を正確に把握するのは非常に困難極まりないと言える。